特許申請の準備をゼロから解説
特許申請の準備をゼロから解説
はじめて特許申請をするときには「どんな準備をしたらよいか」わからないですよね。
なんとなくわかっているけど、どうやって申請する発明を選ぶのか、どの程度の資料を準備すべきか、どんな図面を準備したらよいか、わからない方も多いと思います。
そこで、今回は、特許申請する前に、どんな準備をしたらよいか、について説明します。
以下の流れに沿って説明します。
- 新しい技術を開発する
- 先行技術を調査する
- 申請用の資料を準備する
- 弁理士事務所を探す
新しい技術を開発する
はじめに、当たり前ですが、特許申請する前に、今までにない新しい技術を開発しておく必要があります。開発する技術は、おそらく自社の事業の範囲となってくると思います。新規事業としてまったく新しい分野に参入する可能性もあるでしょう。その場合、開発を計画する時点で、次に説明する先行技術を調査しておけば完璧です。
調査と開発は、交互に行ったり来たりするのがよいと思います。
先行技術を調査する
開発の前に、あるいは開発がある程度進んで詳細が決まってきたら、「ポイントとなりそうな技術」について、(再度)先行技術を調査します。
ここで、「ポイントとなりそうな技術」を見極めるためには、それなりの経験が必要です。具体的には、すでに同じ技術が特許申請されていないか、似たような技術が特許申請されてないか、について、専用のデータベース(J-PlatPat)を用いて調べます。調べ方の詳細については下記の記事をご覧ください。
そして、調査の結果、過去にないポイントがあれば、実際に特許申請する準備に入ります。なお、この先行技術の調査も、弁理士事務所に依頼することができます。
しっかり調査して、特許になる可能性を高めましょう。
申請用の資料を準備する
次に、申請用の資料を準備します。自分で申請する場合には、割合に適当な準備でもよいと思いますが、弁理士事務所に依頼する場合には、申請用の資料をしっかり準備していただければ助かります。具体的には以下のような事項を説明した資料があればグッドです。
- 従来の技術(先行技術調査の結果から発見した文献)
- 従来の技術の課題
- 今回の発明が課題をどんな手段(技術ポイント)で解決したか
- 技術ポイントのバリエーション
- 手書きの図面
弁理士事務所に依頼する場合には、分量としては、文章でA4で1ページくらいあればよいです。図面は、手書きのものでOKですので、技術ポイントがわかるように記載していただければ助かります。適当でもかまいませんので符号も付けていただければ助かります。
弁理士事務所を探す
多くの場合、特許申請は弁理士事務所に依頼することになると思います。弁理士事務所は、よく調べて依頼しましょう。
選ぶ際のポイントは下記の記事をご覧ください。
ぜひ弊事務所にご依頼ください。ご依頼お待ちしてます w
弁理士事務所に依頼する
選定して弁理士事務所に実際に電話したり、フォームに記入したりして、コンタクトを取ります。ここまで準備すれば、後は弁理士事務所でやってくれます。実際に面談で打ち合わせしたり、ウェブミーティングで打ち合わせしたりして、発明内容をしっかりと理解してもらいましょう。
この後は、弁理士事務所に任せましょう。以下のように進みます。
- 弁理士事務所で申請書類を作成する。
- 出願人(発明者)側で申請書類をチェックする。
- 弁理士事務所からオンラインで申請書類を特許庁に提出する。
- 審査請求する。
- 拒絶理由が通知される。(弁理士事務所から連絡が来ます。)
- 特許になる。
まとめ
特許申請の準備について説明しました。
- 新しい技術を開発する
- 先行技術を調査する
- 申請用の資料を準備する
- 弁理士事務所を探す
しっかり準備してよい特許を取得しましょう。