特許をとるまでの期間はどれくらいか?

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特許を取るまでの期間はどれくらいか?

目次

はじめに

特許を取りたいけど、どのくらいの期間がかかるのか気になりますよね。今回は特許を取るまでの期間について説明します。なお、以下で説明する各期間は、日々の実務的な体感スピードですので、実際には分野ごとに誤差があることをご了承ください。

弁理士おびかね
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分野ごと、審査官(人)ごと、にも異なります。

結論から言うと、特許を取るまでには、通常の早さで1年くらいかかります。割と長いですよね。ただし、早期審査を利用すれば半年に短縮できます。 以下に、どうして1年かかるのかについて、具体的な内容について説明します。

出願まで(特許事務所での手続き)

特許を取りたい場合は、通常ですと、特許事務所に相談・依頼すると思います。具体的には、打ち合わせの日時を調整して、オンラインで打合せしたり、実際に面談にて打合せしたりします。

そして、打合した後に、特許事務所で特許申請のための書類を作成します。特許事務所では、弁理士や特許技術者などの担当者が実際にパソコンで書類を作成します。担当者は、先に受任した案件から順番に取り掛かりますので、通常は3〜5週間かかります

弁理士おびかね
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すみません。少しお待ちいただくことになります。

そして、特許事務所で作成された案文を、お客様の方でチェックいただき、特許事務所で修整を経て特許庁に提出(「出願」)します。ここまでに、約1ヶ月〜2ヶ月かかります

打ち合わせから出願まで1ヶ月~2ヶ月です。

特許庁での手続き

拒絶理由通知まで

特許庁では審査官が審査するのですが、審査官もたくさんの案件を抱えているため、審査待ち状態になります。2022年時点で、拒絶理由通知(1回目)まで約10ヶ月かかります。拒絶理由通知に対しては、60日以内に意見書と補正書を提出して反論します。なお、拒絶理由通知は2回通知される場合もあります。

通常は拒絶理由通知まで約10ヶ月です。

審査を早くするために

上で説明したように、特許庁での審査は結構な待ち時間が発生します。そこで、特許庁でも審査を早くする制度を用意しています。審査期間を短くするために、早期審査という制度があります早期審査を利用すれば、出願から拒絶理由通知まで約2ヶ月〜3ヶ月になります。通常の審査で約10ヶ月待つことを考えると大幅に短縮されます。

早期審査を利用すれば拒絶理由通知まで約3ヶ月に短縮されます。

弁理士おびかね
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早期審査を利用すれば、かなり早くなります。

拒絶理由通知から登録まで

補正書と意見書を提出すると、特許庁でもう一度審査されます。その後、登録になる場合には、提出から約1ヶ月〜2ヶ月で特許庁から登録査定が通知されます。登録査定が通知されると、30日以内に特許料(1万円くらい)を支払えば、めでたく特許が登録されて特許権になります

特許査定から30日以内に特許料を支払えば権利になります。

弁理士おびかね
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早く支払うと早く権利になります。

まとめ

まとめると、以下のようになります。

  • 出願までに約1ヶ月〜2ヶ月かかる。
  • 出願から拒絶理由通知まで約10ヶ月かかる。
  • 早期審査を利用すると、出願から拒絶理由通知までに約3ヶ月かかる。
  • 登録までに約1ヶ月〜2ヶ月かかる。

そうすると、結局のところ、

  • 通常は、打ち合わせから登録までに約12ヶ月〜14ヶ月かかる
  • 早期審査を利用すれば、打ち合わせから登録までに約4ヶ月〜7ヶ月かかる
弁理士おびかね
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急ぐ場合は早期審査を利用しましょう。

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